一枚の写真により、新婚旅行の行き先が決まった。その写真に写っていたのは、海にそびえ立つ断崖絶壁の前に浮かぶカヤックだ。僕はすぐにでもその写真の中の世界に飛び込みたくなった。
いてもたってもいられなくなり嫁さんに相談し、夫婦で知床エクスペディションへの参加を決めた。せっかくの9連休だし海外旅行に行くか正直悩んだけど、今回はこちらを選んで良かったと今になってつくづく思う。
大自然の中、電気・水道・ガスを使わない原始の生活体験。太陽、海、大地の恩恵に心から感謝しながら一週間を過ごした。
避難小屋近くで落石・土砂崩れ、嵐の夜に突風でテント倒壊、爆竹でクマを撃退、船酔いしそうな高波のなか必死に漕いだカヤック、食べ物を狙いに来る無数のキタキツネ、悪天候で海に出れずボーっと過ごした日、見晴らしが良い高台、いやー楽しかった。
道なき道を漕ぎ進み
無人の海岸にテントを張り
みんなで海を見ながら食べるご飯は最高の贅沢
汚れた食器は海で洗う。水道がないのだから海水を使うのだ。海に、自然に感謝しながら洗う。人間は自然から無償の恩恵を受けているのだ。それと同時に僕らは自然の一部だということに気付かされる。口が無く物を言わない自然の叫びを、僕らは耳を澄ませて聞かねばなならない。人間が特別な存在というのはただの驕りだ。
風呂代わりに川で水浴びをし、 お風呂も入る。笑
海水のベタ付きがとれて幸せー。忘れがちな水道のありがたみを実感。蛇口から飲み水が出るってすごいことだ。日本は素晴らしい国。
夜は天の川を仰ぎ見る。 こんな素敵な星空は初体験。
焚き火を囲み皆で語り合う。馬鹿な話、真面目な話、お酒がすすみ頭の中も天井の星空もクルクル回ってあとは寝るだけ。
天気が良い日は朝が最高に気持ち良い。
何度も繰り返されるオホーツク海での日の出と夕暮れ。
夕方4時になると気象ラジオを聞いて天気図を書き、今後の計画を練る新谷(シンヤ)さん。
シーカヤック初心者の僕らを温かくツアーに迎えてくれた新谷さん。感謝しても感謝しきれません。焚き火を囲んでいるとき数々の冒険談(世界の山を登り、海を漕いできた体験談)をポツリポツリと語ってくれたり、どこかの国の民謡を鼻歌で歌ったり、偉ぶることもなく同じ目線で旅をしてくれた人。新谷さんとの旅はとても心地良かった。
僕がツアー参加を強く望んだ理由がある。来年じゃ駄目だった。どうしても今年に参加したかった。新谷さんは現在65歳。いつまで知床エクスペディションが続くか分からない。新谷さん以外で知床でこんな海旅を出来る人は他にいないだろう。
嫁さんは初めての北海道だからドライブしながら雄大な景色を満喫したかったみたいだけど、無理を聞いてくれて今回の北海道旅行はカヤックツアーへ参加する事が出来た。感謝。
各日の日記はまた改めて。
「原始の世界が色濃く残る知床の海岸を野営(野外にテントを張って宿泊すること)しながら一周するシーカヤックツアーです。
知床のシーカヤックは素晴らしい冒険です。無人の海岸でキャンプし、焚き火を囲んで語り合い、あるいは酒を飲み、再び漕ぎだす日々が5日間続きます。天気が悪ければ停滞し、漕げるようになるのを待ちます。天気が良くなれば幸運に感謝して先へと進みます。
確実なものが何ひとつなく、様々な状況を与える自然の中で、私たちはチームとして漕ぎ進みます。大切なものはチームワークです。知床の旅は現代人が忘れかけているものを思い出させてくれます。
私は20年にわたって知床でガイドを続けてきました。経験の有無に関わらず、これからも知床の海を漕ぎたいと願う人たちを案内していきたいと願っています。」
ガイド 新谷暁生
HP(http://
新谷さんの言葉にグッとくるものがあれば、何とか休みをとって参加することを薦めます。

2 件のコメント:
写真見れない!フォトって表記だけで
しかし、よく二人でよく回ったね~
bianchi のボトルはVORTEXに預けてきたよ。
ありがとう!
あなたのwebsiteを読めないけどあなたが好きだから、応援します。
取り急ぎ。
ジョーダン
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